地域SNSの存在価値

 この夏楠知幸さんに益田に会いにいった際、グラントワの喫茶店で iPhone で豊平文庫(青空文庫が文庫本感覚で読めるアプリケーション。操作性とページ表示の美しさが素晴らしい)と Twitter について楠さんに話したりしていた。

 TwitteriPhone で使いやすいということもあり、利用頻度が高い。2007年に登録して、2008年は全く使っていなかったサービスなのだが、この数ヶ月非常によく使っている。短い文章を post する。Follow する、される、というだけの、シナプスを思せる関係の構築手法。APIを使って次々と面白い付随サービスが生まれる。

 私はネット上の振る舞いは基本 Twitter に流すようにしている。TomblooFirefoxのプラグイン、tumblrに簡単にreblogするツール)とtumblrを使って。bit.ly などURL短縮ツールを使って。

 そんななか、唯一Twitter と連携させずに楽しんでいるのが地域クローズのSNSサービス。私は「tantan」という福岡の「秘密結社」に登録している。mixi はクローズでもない、オープンでもない、中途半端なものになってしまったためほぼ使わなくなったが、「tantan」はネット上で唯一の「内輪話が出来る場所」という感じにしている。携帯のパケット代をケチって滅多にログインしなくなったこと、iPhone ではWeb接続しかないことやpostがエラー誤認識するバグらしきものがあることからたまにしか post しなくなっているが。

 このようなことを書き出したのは、グラントワについて調べていて、過去に地域SNSの中での書き込みがきっかけでグラントワを会場にしてライブ演奏ありのビアガーデンを開催したという話がでてきたから。詳細は「DearSound 〜真夏の夜の夢 in グラントワ・ビアガーデン〜 - 市民が企画し、市民が集う音楽イベント」に書かれている開催までの経緯を参照。

 ネットワークでアイデアが出てリアルの催しが生まれることは mixi でも実績があるし、Twitter でも「益田クラスタ」なんてのが発動すればありうることなのだろうとおもう。ただ、地域SNSから発して生まれて、県の芸術文化センターを舞台に実現したなんてのはなかなか愉快な出来事だとおもう。

 上記催しを生んだのは「Gaza-masuda」というサービス。益田だけでも、別に「益田市ぷらす」ってのもあるみたいだが、なんとなくお店の登録サイトっぽい。

「Gaza-masuda」も招待制。トップから日記の更新履歴は見ることが出来るがログインには招待がいるらしい。今の中の様子にちょっとだけ興味沸くが、楠さんは使ったりされているのだろうか。