宇佐美登氏についての勝手な意見

 私の住んでいる馬込は大田区でも衆議院議員選挙では東京四区になる。民主党の藤田憲彦氏が先の選挙では当選した。2005年当選した自民党所属の候補は比例で復活当選となったらしい。他の候補は当選は無かった。

 さて四区にはひとり無所属の候補がおられた。宇佐美登氏。

 宇佐美氏はもともと民主党所属だったが、2007年に大田区長に無所属で立候補した。このときはやや候補が乱立した感があり、票が割れることとなり自民党の推す候補が当選となっていた。

 選挙の結果が出たあと、宇佐美氏が自身のブログで無所属で出馬した経緯を述べていたことを知った。






実は4年前の総選挙後、民主党は「2回連続で同じ小選挙区で落選した場合は、公認しない」というルールを作りました。私は、2003年に衆議院に2 回目の当選をしましたが小選挙区で落選し比例復活だったために、2003年、2005年の2回連続で落選したこととなり、このルールの適用を受けました。

それでも公認を求めて必死に地元で活動を続けていましたが、2007年の統一地方選の際に幹事長に最終的な問い合わせをした結果、残念ながら公認の約束を頂けませんでしたので、離党して無所属で活動を続けました。

昨年8月と10月に小沢代表(当時)に呼ばれて会談をしました。2回目の会談の際に、世論調査の結果、公認を内定していた新人よりも私のほうが支持率が高いことを受けて、復党を要請されました。

しかし同時に、私に対して、選挙区を変えることも検討するような発言がありました。

つまり、政党を選ぶか地元を選ぶかの選択を迫られました。

私は、生まれ育った地元を離れるつもりはないことをお伝えしました。


うさみ登 ブログ » なぜ無所属なのか? より


 民主党のルールで公認候補が変わっていた、とは知らなかった。まぁ、人材が集まっているのなら、特定の候補に固定するよりはこのように新しいひとにチャンスがあるほうがいいかもしれない。いわゆる二世議員がジバンだのカバンなどを継承する、というのよりは。

 ただ、宇佐美氏が2005年の選挙で小選挙区当選しなかったのは彼の実績どうこうだけではなかっただろうということ、「地元」にこだわらなければ民主党公認で当選でき、国政の仕事が出来たであろうことをおもうと考え込んでしまった。考えてどうこうなるものではないとは思いながら。

 宇佐美氏はいま平沼赳夫氏のグループに所属しているとのことで、平沼氏は衆議院議員に当選したのでその支援をされるのかもしれない。また、先に横浜市長を突然辞した中田宏氏が松下政経塾の先輩山田宏氏(現杉並区長)と政治グループを立ち上げると聞いたような気がするから、同じ松下政経塾出身(確か宇佐美氏は中田氏と同期だ)つながりで参加するなんてこともあるのかもしれない。

 そもそも宇佐美氏の政治信条についてそんなに分かっているともいえないし、「平沼氏」あるいは「松下政経塾」というキーワードがそんなに自分の考えに沿うているともいえないながら、「地元のために政治を続ける」という熱意がまだ衰えていないのならばとおもい以前からの考えを一方的に書く。

 宇佐美氏は石原慎太郎氏のあとの東京都知事職を目指されてはどうだろうか。

 都知事改選は2011年なのでまだ先のようだが、オリンピック招致に失敗したら選挙が早まるかもしれない。今から準備をして遅すぎる早すぎることはない。(誤記失礼)

 当選するにはリアルの集会のような場を使うのはもちろんのこと、ネットも使いこなすことが必要になると考えている。このようなことは、例えば上記引用したブログにコメントすればいいのだけれど、コメント欄もトラックバック機能もついていない。おそらくネット方面についても講演会事務所なんぞにブレインが居るだと想像するのだが、もっと有効な手段で自分の考えを日々述べていくことができると傍からみておもう。

 宇佐美氏は私よりせいぜいニ学年上ぐらいのものだから、ちょっとコツを掴めばネットも道具として使いこなせるのではないかと考えるのだが、そこを踏み出せないだろうか。

(2012年11月25日 追記)

 Facebook宇佐美登さんの個人アカウントが作られ、そこに日本維新の会の「衆議院・福島県第5区総支部長」という職に就かれたらしいことが書かれているのを見つけた。すでにいわき市に赴かれている模様。

 日本維新の会に山田宏氏や中田宏氏が参加されていることから、松下政経塾出身者つながりから有り得ることだったかもしれない。山田氏の杉並区町としての実績についてはともかく、中田氏が開国博Y150 についてその運用赤字について横浜市長として説明を尽くさないまま職を辞してしまい責任を取るような態度を取られていないことについてはとても低く評価しており、私が日本維新の会について支持しないでいる理由のひとつになっている。

 そんなこともあって若干複雑な心境でもってこの経緯をみている。このたびの衆議院議員選挙に福島県第五区で立候補されることになるということだろうか。選挙区を変えられることになった訳だが、結果としてこうなったことが良かったのかどうか。選挙区云々よりも小沢一郎氏と合わなかったことの方が大きかったのだろうかと考えたりしている。

(2013年 8月20日 追記)

 その後宇佐美登さんはいわき市にとどまり、今年に入って2013年9月に予定されているいわき市長選挙への出馬を表明された。精力的に活動されておられ、大田区長選挙や昨年の衆議院議員選挙と違い準備する時間がとれているならば……とおもっている。国政に優れた議員が必要なことは言うまでもないが、思う政策を進めるのにスピード感がもてるのではないかと思われる地方自治体の首長として彼は手腕を発揮できるのではないかと、「東京都知事はどうだろうか」と書いた時と同様の予感を持っている。

選挙:いわき市長選 宇佐美氏が出馬表明「閉塞感を打破」 /福島− 毎日jp(毎日新聞) 選挙:いわき市長選 宇佐美氏が出馬表明「閉塞感を打破」 /福島− 毎日jp(毎日新聞)

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