葛飾亀有柴又散歩

 お盆時期、都内は人が少なめであろうということから、家族で葛飾に行って来た。大田区から見ると同じ都内24区といっても葛飾はだいぶ遠い。家内が首都高速に乗るのを好まないので、下道を自動車を走らせて向かった。1時間以上、走っただろうか。子供たちが帰りたがって騒ぐので毎度の事ながら困ってしまった。

亀有散歩

 昨年の夏だったか、須佐に帰郷時、甥っ子が須佐図書館(しょっちゅう宣伝するが、おそらく日本で唯一の24時間利用できる図書館)で『こち亀』のアニメのビデオを借りてきて見ていたことがあった。その中に「海パン刑事」というキャラクターが出てくるのだが、これがうちの子供たちにバカ受けだった。ゴルゴ31風のキャラクターが海パン一丁で真面目な顔して出てくると言うやつ。

 うちはジャンプなんぞも買わないのだが、それ以来子供らは『こち亀』がお気に入りであり、実写ドラマも喜んで見ているし、香取君の歌ってる主題かも CD 買ってきて踊っている。なんか視聴率が思うほど伸びていないとかいう陰口を読んだが、どこの話なのだろうかと思っている。

 とはいえまだ小学一年生と幼稚園年中だから、そんなに亀有の地に思い入れを持っている訳ではない。そのため子供たちにはついて早々セブンイレブンで『遊戯王』のカードを買ってなだめるということになったが、駅前のイトーヨーカドーの駐車場に自動車をとめ、駅前の商店街を歩いた。『こち亀』と下町な雰囲気を押し出した商店街になっている。


 商店街の中ほどにいい感じの市場があって、なかに迷い込んでみると秋本治さんが子供の頃によく使ったという水のみ場が、まるで史跡かというように残されていた。説明書きがダンボールに手書きだが、市場だからその方がリアリティがある気がした。市場は八百屋さんがメイン店舗で、ドラマのロケでいつも使われているらしい。多分地元のひとも買いに来るし、いわゆる「観光客」も来て買っていくようだった。


 私はiPhoneでTwitterFonを使ってPOSTしていたのだが、地元のひとに先ほど歩いた商店街の中にある和菓子や、「伊勢屋」について教えて頂いて、家内がお遣いものにしようと店をのぞいたりした。

Twitter / 浩々: @Mukunokiy 初めまして。フォローさせていた ...


「伊勢屋」は商店街の中でも賑わっていた。ここも地元の人も来る店であるらしい。テレビドラマが放映されている今、ここぞとばかりにポップを増やしていろんな商品を売り出している。でも地のひとが「あそこおいしいよ」と人に教える、という店があるというのが、何よりの強みではないかなどとおもって、家内が買い物をするのをみていた。


 商店街を歩いたあとで駅前の両さんの銅像で写真を撮って、駅をはさんで反対側の亀有公園に行った。

 なんの変哲もない、都内に普通にある児童公園。子供たちはマンガやアニメがどうこうは関係なく、一目散に遊具で遊び始めた。もっと大きくなってから「そういや亀有公園に行ったことあるな」と思い出すのかもしれない。

柴又散歩

 亀有をあとにし、次は柴又に行ってきた。

 柴又は駐車場が江戸川の河川敷にあり、結構広い。そこから堤防を越えて歩いていかねばならないのだが、堤防を越えて寅さん記念館の向かいに貸し自転車があることに気がついた。聞くと子供の補助椅子つきのもある。2台借りて、子供たちをひとりづつ乗せて自転車で柴又を回ることにした。この日は天気が良すぎるくらいにいいなか、まず帝釈天の門前に自転車をとめてお参りし、おだんごやなどお店が並ぶ参道を駅まで歩いていった。


 家内曰く、こちらの参道の商店街はそれほど面白くはない、とのこと。まぁ、普通の商店街とは違い、名物が並ぶ感じの参道なので仕様がないかもしれない。こどもたちはお構いなく、せんべいを買ってもらい歩き食べし、かき氷を店先で食べたり楽しんでいた。

 どちらかというと柴又は商店街を微妙に外れたところに面白い店があった。

 まさか自転車に乗ると思っていなかったので、家内は日焼け止めの腕貫を持っていなかった。どこかに売っていないかと探していると、参道から柴又街道沿いにちょっと外れたところに「錦小町」という肌着やさんがあった。腕貫がちょうどあったので購入したのだが、ついでに首に巻くスカーフを勧められた。


 これが、中にひんやりするジェルが入れられるようになっているもので、お店のおばちゃんもしているという。こちらもお買い上げだが、日焼け止めになるしかなり涼しいそうだった。自転車を駆って堤防を越え、矢切の渡しまで行ったので家内には良い買い物だったかも。

 あと、寅さん記念館の裏にあった「金星」という漬物屋。


 気になる店構えだったので自転車を返す前に寄った。店内で上の写真の中央辺りにうつっている「いろりばた」という名前のたくあん漬けを買ったのだが、帰って食べるとこれが絶妙にうまい。いぶしてあるようなのだが、そんなに深く漬かってなくて癖がない。それでありながらピリっと辛い。唐辛子の辛さというよりは、大根の辛さのようなのだがよく判らない。とにかくご飯がすすむ漬物をゲットした。


 このあと自動車に戻ったが、広い河原で子供たちが遊びたがったので家内には自動車で休んでもらい、おもちゃのバドミントンでしばらく遊んでから帰った。子供たちにはいい夏休みになっただろうか。