近大ボクシング部の教訓

 月曜日だが、前日が日本武道館で全日本合気道少年練成大会であり普段の稽古が休みだったため、本日南馬込文化センターで稽古があった。子供の部の稽古は上の子が出ていたが、珍しく勤め先の待機当番から電話があって家に戻ったりして自分は稽古できなかった。大人の部で稽古をする。本日は尾崎師範の稽古で、後ろ両手取りからの技を稽古した。

 以前書いたが、稽古させて頂いている大田区合気道会は駒沢大学合気道部のOBの方、現役生の方が参加されている、と聞いている。稽古に参加しているのは小さい子供から、中高生ぐらい、20代とみえる方から私より年上の方まで当たり前だが幅がある。その中で大学生らしいひとたちの話を聞いていると、長く離れている大学のクラブの「感じ」を思い出す。実際は市大合気道部は連綿と続いて運用されているわけで、もちろん今後も続いていってほしいと思っているわけだが、人に寿命があるように組織にも寿命がくることもある。

 少し前に近大ボクシング部が廃部となったニュースには驚いた。関西に住んでテレビを見ていると近大ボクシング部というのは名門、というイメージを強く受ける。割と最近に「探偵ナイトスクープ」でも近大ボクシングの草創期の部員だったのだが記録が残っていなくて信じてもらえない、みたいな依頼が番組になっていたのを見た。それが部自体がなくなってしまった。

名門、近大ボクシング部はなぜ廃部に追い込まれたか。〜相次ぐボクサーの不祥事〜 SCORE CARD - ボクシングコラム - Number Web - ナンバー


 部員二人が強盗を続けてやっていたという話には呆れた。上記の記事を読んで、名門とおもっていた近大ボクシング部だが近年成績が低迷していたのだと知った。窮すれば鈍するということだったのだろうか。市大での感覚だとクラブというものは、新入部員を募集してもよほどのことがなければお断りする、ということはない。しかし地方から有能な選手を見出して寮生活させて、というようなクラブであれば最初に人を見ているのだろうとおもうのだが、今回の二人はそうではなかったのだろうか。

 我が身のこととして参考にできることはあまりない気がするが、クラブもいろいろな理由でなくなることもある、という気構えが唯一の教訓かとおもう。今後大学自体が無くなることもあるだろうから。