横面打ち逆半身の崩し

 ほぼ一ヶ月前、南馬込文化センターである合気道の稽古に参加させて頂いたが、その後家庭行事で間が開いていた。先週も実は少し遅れて行ってみたのだが、連休だったせいかどうか、場所をバドミントン・サークルに譲っていたようだった。本日、改めて稽古に行った。

 寒いが天気がよく、子供たちが「さんぽしたい」というので、11時の大人の稽古まで自転車で南馬込を走り(「散歩」じゃないけど)大倉山公園ちかくの平張児童公園でいっとき遊ばせてから、道着をかついで自転車で南馬込文化センターに行った。長男が自分の自転車に乗ってついてきた。

 前回は師範がおられなかったが、本日は大田区合気道会の尾崎師範がおられたのでご挨拶し、稽古させて頂けることとなった。長男には畳に入らないように言い含めておいた。あちこち歩き回ったり、寝転がって稽古を見ていたりするので落ち着かないが、しようがない。

 尾崎師範に皆さんに紹介いただいてから、稽古に入る。稽古は他の師範がつけられる。本日は主に横面うちからの稽古だった。入り身投げ、ニ教、小手返し、三教、など。

 三教のはずがニ教になったり、導いてからの天地投げを逆に導いて稽古しようとしたり、情けない有様だったがほぼ7年近いブランクだからしようがない、と稽古に励んだ。

 途中、直して頂いた点が2点。

 1点が入り身投げで、襟を持って相手をひきつけていたところ、襟を掌で抑えるようにして自分の前まで導くようにする。すぐに直して稽古を続けた。

 もう1点が、これも入り身投げに入るために横面を逆半身で入って抑える時、手首あたりを抑えていたのを「肘を制すれば力をあまりかけずに抑えることができる」という点。これは稽古を続ける前に次の技にうつってしまった。帰って復習。

入り身投げ

 入り身投げは稽古が途絶える7年前くらいまで、襟を持って崩す技で稽古をしていたのですぐに修正がきかなかった。

 肩としては襟でひきつけるのが正しいと認識しており、植芝盛平翁先生の『武道』でもそのような説明になっていたと認識しているが、合気ニュースの映像を見ると流れの中では今回教えて頂いたように崩しているようにも見える。その辺りが、入身投げにバリエーションが出てしまったように見える原因かもしれない。

横面打ちの、逆半身の抑え

 翁先生の『武道』の英訳版を引っ張り出して確認した。

英文版 武道 - Budo: Teachings of the Founder of Aikido

英文版 武道 - Budo: Teachings of the Founder of Aikido

 P.46-47に横面からの入り身投げで写真入りで説明がある。文章では「相手の横面打ちを無力化する」という意味の説明しかないが、写真では翁先生は手首に近いところを制しておられるようには見える。

 ただ、斉藤守弘先生の『武産合気道 第1巻 基本技術編I』のP.57、横面打ち一教 裏の説明の写真では、斉藤先生は肘に近い箇所を制しておられるように見える。

武産(たけむす)合気道〈第1巻〉基本技術編 1

武産(たけむす)合気道〈第1巻〉基本技術編 1


 実際、肘を制して崩してしまえばおそらくアナクレト・ムガビでもそこから更に打ってはこれないはずなので(彼なら制されてない方の腕で崩れた体制のままフック打ってきそうだけど)、その意識でまた稽古してみようと考えた。