椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

『息長川ノート』二章目をリリース

 昨日『息長川ノート』の2章目になる「古新未詳」をリリースした。

 前章に続き万葉集について書いており、万葉集の古写本や注釈について調べながら書いていた。『万葉集研究入門ハンドブック』、『万葉集ハンドブック』なんていう書物が大田文化の森の図書館に備えてあるので参考にさせてもらったが、写本についてまとまった記述が少なく、なかなかイメージがつかめずに徒に時間を過ごしていた。国立国会図書館では平凡社から出ている『万葉集大成』という本の巻二を読んでいたら佐佐木信綱さんによる解説が載っていてちょっとイメージがつかめた。目次に目を通すと著者が佐佐木信綱斎藤茂吉となっていて古いように感じてしまうが、佐佐木信綱というと『校本萬葉集』の編者でもあり、これなど諸写本についてまとめあげているとWikipediaにあるから本当はこちらを丹念に読まなければならないのかもしれない。

 それをさぼって何か情報はないかと探していたら、現役の研究者のかたのサイトに行き当たった。

万葉集と古代の巻物 万葉集の古写本(小川靖彦さん)

 万葉集の研究者で、青山学院大学の教授をされている方の文章。上記「万葉集の古写本」カテゴリを読んで万葉集の伝わり方とか、各時代のありかたとか、イメージが沸くように感じた。

 今後私が書いていくにあたって「リアルタイムで万葉集ってどう研究されているんだろう」というところにも興味がある。『息長川ノート』は異説をテーマにしているので、通説から見てその「異説」がどのように評価されるかも知りたくなるわけだが、昔母校の図書館で見たような学術書にまではなかなか手が延びない。このように平易に書いてある文章に会うとありがたく、さぼり心が加速するところである。

 テーマは万葉集に限らず大学の授業内容についてだとか、展覧会についての情報だとか卑近な内容も含まれているが、「フォト万葉」というカテゴリが気に入ってしまった。一首とりあげて一枚の写真とともに書かれている。こういう文章が一冊の書籍になっていてもなかなか手に取るに至ることが少ないのではないかとおもうが、こういう見え方になっていると読みやすく感じるし、逆に本になったら入手しようかな、という気になる。不思議なような、いい加減なようなものだ。

 最後に拙文は下記。

古新未詳 - 息長川(おきなががわ)ノート by 椋 康雄