大塚家具でテレビ台さがし

 大塚家具に先日テレビ台を見に行った。買わなかったのだが、担当した店員さんから挨拶状が来ていた。

 結婚するとき、大阪南港のATCにある大塚家具に行ってベッド、食器棚といったものを購入した。その後もたまに行ったが、台所におくレンジや炊飯器を置くおおきな台や洋服箪笥は箕面の171号線沿いにある湯川家具というチェーンの家具店でもっぱら買っていた。

 こちらに来て家具を買うこともなかったが、先日独身時代から使っていた実家の使い古しテレビがついに調子悪くなった。6月の子供が入院したころから明らかに色が悪くなりだし、最近は赤だか黒だか分からないような状態になっていた。川崎ラゾーナ内にあるビックカメラでテレビを買ったが(本当はヨドバシカメラのほうが同じ値段でポイントが多くつくのだったが、川崎駅の反対側なり秋葉原なりに行くのが億劫で決めてしまった)テレビ台は古いままだった。

 さてどこに行こうか考え、仕事場の近く有明に巨大なショールームがあると知って家族で行ってきた。


 大塚家具といえば広大なショールーム、必ずついて頂ける店員さんである。家具の質はたいがいよく、値段なりに高い。

 行ってみたら結構新婚さんなり家族連れなりの客が多く見えたが、受付の横には店員さんが並んでスタンバイしていて、本当は客の入りはこんなものではないのかもしれない。

 ありとあらゆるテレビ台を見たが、うちは木製のちょっと渋い色の家具が望みで、その条件にいちばん該当するのは楢材を使った「杜」というシリーズのものだったが、予算より高いのと希望のサイズより大きいのと小さいのしかない。

 かくして大塚家具では主目的のお買い上げはなく、その代わりにオリジナルらしい消臭剤を家内が気に入って買うだけとなった。

 大塚家具の入っているビルは中央に吹き抜けのロビーがあり、決まった時間に天井から水が落ちてくる人口の滝がある。家具をみているあいだ「あれ? 雨降りだした?」と勘違いする光景だった。子供たちが下から眺めたがったので、しばらく待って見物をした。