南馬込「コニーマート青旗屋」などの閉店におもう

 臼田坂上あたりにバス通りに面してある「コニーマート」といういわゆる「コミュニティストア」、食料品や雑貨を置く店があった。過去形なのは6月30日で突然閉店してしまったからだ。

 正式名称は「コニーマート青旗屋」なのだが、よく使っていた。隣にある肉やの「オダカ」や青果店の「八百梅商店」が品物が確かであると家内が評価しておりよく買い物に行くので、ついでに使っていた。閉店の貼り紙がしてあるのも家内が見つけた。

 コニーマートという名前からそういうボランタリーチェーンがあるのかとおもって検索したが、今回閉店した南馬込の店しかヒットしないところをみると元々酒屋でもあったものが店舗デザインを変えたものだったのかもしれない。


 同じく6月30日をもって、大森駅山王口の道向かいどまん前にある「ミナ」という喫茶店も閉店しており、貼り紙がはってあった。間口が狭くて中が薄暗く、そんなに入りやすい店ではなかった。現に一度も利用したことがない。それでも繰り返すが駅のどまん前だ。

 先のコニーマートはちょっと歩けばセブンイレブンがある。喫茶店「ミナ」もそばに不二家レストランあとに出来た上島珈琲店があり、駅ビルにはBECK'Sがあり、更にちょっと大井町方面に歩けばドトールもある。そういう競合環境に耐え切れなくなったのかもしれない。

 ただ、このところの原材料費の全体的な値上げが最後の引き金をひいたのではないのかな、と推測してしまう。そうなると今後も、なんとかしのいできたような店のこのような閉店は相次ぐのではないかと危惧してしまう。その責は立法・行政の無為無策に遠因があるようで、競争だから、というだけで済ましてよくない気がする。そういえば同じくバス通り沿い、臼田坂下に空き店舗を利用して昨年くらいに開店していた「かふぇ ああると」という喫茶店も閉店した。

 あと大森駅の海岸側、線路沿いにはりついて建っている商店のなかにあった「辰巳商事」という不動産やさんもシャッターに閉店の挨拶が貼ってあった。いかにも昔ながらやっているかんじの、おもてに何枚かお勧め物件が掲示してあるが色あせている感のある店だったような記憶があるがそもそもあまり覚えていない。下の写真の黄色い看板の店舗の向こうが「辰巳商店」。

 こちらはマンションなどの価格下落や、一時期高くなりすぎた物件が売れ残っている現象のあおりもあるのだろうか。