ドリフを子供に見せる親の気持ち

 先日「8時だヨ!全員集合」の特集番組をやっていたらしい。子供が喜ぶのでビデオに撮ってあった。子供たちは繰り返し見ている。

 長男は私と笑いのツボが近く、ベタなところで大うけする。以前から志村けんさんの「バカ殿様」なんぞを見て、くしゃみした表紙に腰元の着物をはいじゃってパンツ丸見え、なんてどうしようもないところで転げて笑っていたらしいので、本家「全員集合」で笑うのは必然といえる。

 オープニングテーマを真似して「えんやーこらしゃ、むしゃこらこーらや」と間違って覚えているのは分かりやすいとして(「エンヤーコラヤット、ドッコイジャンジャンコーラヤ」が正しいらしい)、「ぴっかぴっかの、いちねんせい」だとか、「かーらーすー、なぜなくのー」とか古いネタがしきりに出てくるので何を言っているのだろうかとおもっていたが、全てこのビデオから出ていたらしい。

 やっと子供たちと一緒にゲラゲラ笑っていたが、前半コントの最後に建物が全部崩れたり、象だの虎だの出てきたり、今からおもうとすごいよなぁと感心する。今でもお笑い番組で「野外で爆破」とかいろんな企画をやるけれども、生放送のコント番組でこれを続けていたということに圧倒される。

 前半コントで出版社の事務所、という設定があったのだけれど社員が全員取材先に影響されてなりきって登場する。で、志村けんノーパン喫茶に取材に言ってきて、店に出ている女の子っぽい服着て登場する。

 内心(あっちゃ〜)とおもいながら一緒に見ていた。幸いなことに子供たちにの語彙にないことばで出来ているので聞き取れないらしく、長男は「ロンパーキッド」と言っているので今のところスルーしている。自分の親が嫌がりながらも「全員集合」を見せてくれていた、その気持ちがよーく身に沁みた。そんな歳になったのだ、自分も。

 加藤茶が子供の役で「かーちゃんただいま〜、一本つけろや!」といってみなずっこけるのも子供たちはお気に入りでよく言っているが、「ろんぱーきっど」に比べればましなものだ。