「縦書き文庫」が圧倒的に使えます

マチともの語り」内で話題になっているのが「縦書き文庫」「 和紙 - what sheet? - 」というサービス。開発者は同じのようだが、どちらも文章の縦書き表示をサポートしてくれる。

「縦書き文庫」は投稿型サイトで青空文庫で公開されている作品が多く読めるし、オリジナルも投稿されている。

「和紙」はGoogle appでサムネイル作成機能を提供しているサービス。「縦書き文庫」にもサムネイル作成機能がある。

 JavaScriptを使用しており、scriptタグが使用できない仕様の「はてな」ではこれを即使えない。でも、もしこのサービスが普及するようなら真剣に挿入機能に取り込みを依頼したいと考えている。下記はサムネイル表示をjpegに写したもので動作をお試し頂けないのが残念。

【縦書き文庫】阿吽の石碑 第一部/土佐編(一)(吉松ひろむ/眺パブリッシング編)

「縦書き文庫」の方のサイト冒頭に書かれているガイダンス文章がいい。気負いはないが、簡潔に志が述べられて過不足がない。ほぼそのまま引用させて頂く。






縦書き文庫は、ブラウザに依存しない美しい縦書き文章を保存、公開するためのウェブサービスです(横書き表示も可能)。

保存した文章を縦書きのまま外部に貼り付けたり、作品一覧を本棚にしてブログに貼り付けたりできます(勿論、投稿した作品の著作権は、投稿者にあります)。

 実のところ私は「ブラウザ表示については無理をせず、せいぜいプラグインソフトで縦書き表示ができるくらいにしておけばいいのではないか、そのソフトをつくれないかな、などと考えていた。

 最近、ボイジャー社のブックリーダ・ソフト「T-Time Crochet(ティータイム・クロシェ)」が「クゥの映画缶」というサイトでお披露目されていた。これはブラウザのプラグインとして動作し、関係するコンテンツを勝手に集めながら表示していれる機能を備えている。もともとブックリーダとしては「T-Time」があり、私の『猫間川をさがせ』もT-Timeで読める拡張子.bookでつくられネット販売されているのだが、たとえばそんなイメージだ。

 ただ実際には上記「T-Time Crochet」にしろ、従来からあるリーダソフト、例えばFlashを利用したものなどにしろ、pdfっぽい既存の本を画像で表示させたソフトにしろ、何か限定された感じを受けていた。その点「縦書き文庫」や「和紙」にはそういう感じを受けない。

 使うにつれ、これはとてもいいサービスだと感じるようになった。今更ダサい表現かもしれないが「web2.0」なサービスだ、という感じが久々にした。