夜空のエコ

 お台場、というか青海にある「パレットタウン」の観覧車は見慣れた光景なのだが、今晩イルミネーションで文字が表示されているのに気がついた。「COOL BIZ BUZ」「CHANGE A LIGHT」と交互に出ているらしいのが読み取れる。環境庁なり、経済産業省なりが金を出して表示させているのだろうか。

 クールビズはともかく、「CHANGE A LIGHT」と読んでいやな気分になった。そういえば、CMでも「まだ使えるけど、消費電力の低い電球に代えたわ」なんてトヨタがやっているけど、使えるなら捨てるなよ、と皆テレビの前でつっこんでいるのではないかな。

 省電力で長持ちする電球といえば、電球型蛍光灯のことを暗に言っているのだろう。電機メーカと自動車メーカが組んで買い替え需要を狙っているわけだ。

 蛍光灯が体に良くない、という話は『病気にならない人は知っている』という書籍で数年前に初めて知った。

病気にならない人は知っている

病気にならない人は知っている

 実際調べてみると、高圧電線や電子レンジ、携帯電話などの電磁波についても明確に人体に影響するという結論には至っていない。WHO(世界保健機構)は仮説をたてて継続的に調査を続けてはいるらしいが、白黒ついていない段階。

 とはいえ、白黒つくまではより安全な白熱電球を使かわせてほしい。君が白熱電球を使う南海の小国が水没しホッキョクグマが困っている、と言わんばかりに夜景を使ってまでエコ広告とは。それをそういえば秋葉原通り魔事件の時もどの局だったか(国営局だった?)一日中エコ番組をやっていたところがあったな。

 携帯電話の電磁波については、携帯の使用頻度が高いため考え込まざるを得ないが、本当に人体に影響がありえるとすれば、子供には当面使用させまいとするとおもう。それくらい真剣に考えるから、どうか電球について上から命令しないでほしい。


(2008年6月26日加筆)
 改めて考えたら、観覧車の下にはトヨタのショールームがあるのだった。あのイルミネーションもトヨタ発注なのだろうか? トヨタに上から言われていたのだろうか?