警報

 岩国市の市長選挙の結果が出て

 投票率76.2%というから(→JANJANの記事)その結果は尊重するほかない。ただ、出口調査ではこんな情報もあるそうだ。

岩国市の皆さん、井原さん、お疲れ様でした〜350円1000万人寄付運動の今後について - 情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)






 今回の選挙の共同通信の出口調査では、移転に「反対」が41%にのぼり、明確な「賛成」は17%にすぎない。 37%は「やむを得ない」だったという。

 共同通信の出口調査情報まで行き着かなかったのだが、この数字を信頼するとしたい。

 ここ数年「財源を委譲して地方自治体の自立を進めよう」というのが政府・与党の方針であると理解している。

三位一体の改革について(平成17年11月30日 政府・与党合意)(PDF)

自由民主党総裁選挙立候補者に対する公開質問状の回答福田康夫氏と麻生太郎氏の回答比較、佐賀県サイトのPDF資料)

 しかるに今回の対応は全く逆のことを政府与党はやった。つまり、空母艦載機を受け入れなければ金は出さない、基地移転を全面的に受け入れる顔の知れた自民党所属であれば金を出す、という対応をした。政府・与党の対応に岩国に住んでいる人は目下の生活を優先して投票した、というのが今回の選挙結果だ、ということになる。

 これはありふれた事象だとはとうてい言い難い。政府・与党は建前と本音を使い分けます、という宣言をまたひとつ付け加えたのだから、そういう道徳に反した人間が政府を占有していて危険だという認識を強めないといけない。

 今回のことは強い警報だ。