ユーザーとの合意

 年を越す前に自動車の洗車に行ってきた。家内がおせちの仕上げをしている間、子供たちを乗せて行った。

 環七通り沿いの南馬込3丁目側にセルフのガソリンスタンドがある。そのうちの昭和シェルの方に行った。

 最初洗車の列に並ぼうとしたら店員さんがやってきて、実際には場内一周して待つことになるという。十台ぐらい待つことになる、と言われたが待つことにした。

 それでは、と店員さん、「あそこにとめてらっしゃるBMWが最後列ですので、そのあとだと覚えておいて下さい。私どもこの台数ですので順番はいっさい覚えておりません。ご本人で覚えてください」。

 なんか言い方がカチンとくるなぁ、と思ったが、よく考えればここの洗車は機械で自動で洗うもので、安いのが300円、高くても千円である。洗ったあとは仕上げが出来るスペースが4台分あって、各自で水滴を拭きあげたり、百円で大型の掃除機を借りて車内を掃除したり、タイヤの空気圧をチェックしたりできる。この値段でそこまでサービスしたら人間を増やさねばならず、やっていけないのかもしれない。このガソリン高の時期でもあり、文句を言う客はいないようだった。

 そういう割り切りというか、お客様との合意あっての費用交渉が今後当たり前になっていくのだろうし、自分がサービスを提供する側に立ってもそうしていかないといけないのだろう。

 機械式洗車だたっため自動車を出ずに済んだ。子供たちは車の中で大騒ぎで自動洗車を楽しんでいた。