ボクシングの反則といえば
先週のWBC世界フライ級タイトルマッチはテレビも全く見ておらず、テレビニュースに映るのを見るくらいだった。クリンチから抱え上げて投げるなんぞの反則が目に付いたが、実際はもっとひどかったようで。
→「拳論!取材戦記 ボクシングを守った内藤〜WBC世界戦」(片岡亮さんによるレポート)
反則というと、思い出すのが安部譲二氏がボクシングの元世界チャンピオンたちにインタビューして書かれた『殴り殴られ』という本で、サンディー・サドラーというフェザー級チャンピオンのところである。安部氏はサドラー来日時、スパーリングパートナーを務めたことがあったそうだ。
- 作者: 安部譲二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1987/12
- メディア: 単行本
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サンディー・サドラーはフェザー級では史上屈指と言われる名チャンピオンで強さとテクニックを兼ね備えていたひとだが、反則技にも長けていた。別の本で、ウィリー・ペップとの試合は激戦でかつ反則目白押しだったと読んだ。
思いついてYoutubeで検索したら、あるんだなぁ。本でしか読んでいなかった試合の映像を始めて見た。
反則は勿論古今東西、ほめられたものではなく、実際サドラーもそのイメージから戦績ほどの評価を得られていないらしい。上記映像でも、かなりえげつなくやっているが、今回のフライ級タイトルマッチの挑戦者の反則はずうっと拙く、かつ効果も得られていなかった。
とはいえ生身の人間があの広さの中で対峙して、それなりの連休は積んだうえで何してくるか分からないという状況の中、チャンピオンの内藤大介選手はよくフルラウンド戦われたことと思う。防衛回数を積み重ねてほしいと、勝手ながらおもう。
実況でも挑戦者贔屓が目に余ったそうだが、テレビ中継が反則を指示するセコンドの声を拾ったというところを見ると、TBSがあの親子たちをダシにするのを見限ったということで、わざとそういう実況をするように、担当アナウンサーに指示していたのだろうか。