大井埠頭中央海浜公園

 2年前に東京に越してきた時、家内には結構な負担となった。折角水の合う大阪の土地で友達も出来ていたのに、いきなり知らない土地に来てしまった。まだ長男は幼稚園入園前で、私が仕事場に出ている間、家内は子供たちと家に居なければならない。マンションの人ともすぐには打ち解けないし、公園デビューもしんどい。

 家内がその頃、次男を産んでおいて本当に良かった、と言っていた。当時長男が3歳、次男1歳。二人で遊ぶのである。これが一人だったら、長男を抱いて家で泣いていたかも、と言っていた。

 これが誇張でないのに、同じように東京に引っ越してきて、心身のバランスを崩してしまった、という奥さんの例を実際に聞いた。家内がそうならないとも、限らなかったのだ。

 長男の幼稚園入園前は長期で実家に帰らせたりもした。ただ家内も座してはおらず、行動に出た。近くの児童館に子供たちを連れて行ったのである。そこで、友達を作った。

 最初に仲良くなったのがOさんというお宅で、馬込の地の方である。今でも家族ぐるみで出かけたりして仲良くして頂いているのだが、向こうの坊やもうちの長男も幼稚園に入ったし、子供の誰かが病気をしたりするので、なかなかタイミングが合わないものである。

 今日は夏休み最後の日ということで、水族館に子供たちを連れて行こうか、と言っていた。Oさんも誘おうか、と家内が電話をしたら、Oさんの上の坊やは水族館は薄暗いので苦手だという。その代わりにあっさり企画を変更し、大井埠頭中央海浜公園に遊びに行くことにした。

 途中コンビニで昼食を買い込んで、ちょっと歩いたところでシートを広げて子供を遊ばせた。どんぐりを拾ったり、蝉の出てきた穴に棒をさしてみたり、ボールを蹴ったり。近くにザリガニが釣れる沼もあるらしいが、本日はそこまで行かなかった(というか、子供たちが最初の場所を気に入ってずうっと一箇所で遊んでいた)。