クリエイティブ・コモンズ

 2、3ヶ月前に、Webサービスで電子書籍に関連する新サービスのアイデアを夢想しネット検索していた際、クリエイティブ・コモンズというものが目にとまった。

→「Creative Commons Japan - クリエイティブ・コモンズ・ジャパン

 クリエイティブ・コモンズとは、著作権者が、自分の著作物の権利のレベルを設定し、著作物にライセンスを明示するものだ。

 ライセンスは2つの選択肢を選ぶことで決定する。曰く、

  • 作品の営利目的利用を認めるか
  • 作品の翻案・改変を認めるか

 の2つである。上記サイトは、こうしたライセンスを付加してネット上で作品を公表することを提案し、ライセンスを付加して発表された作品の検索機能を提供するものだ。

 2、3ヶ月前時点では、自分のアイデアと組み合わせた場合どうか、という見方しかしていなかったが、最近アップルが文化庁を非難したという話(実はアップル社が公式に出した文章ではないのでは、という推測もその後読んだ)や、

→「知的財産推進計画2007 ○「知的財産推進計画2006」の見直しに関する意見募集の結果について/団体からの意見」(首相官邸サイト内)

著作権侵害を非親告罪化(著作権者が申告しなくとも、犯罪と認定できる)の問題点などが語られるようになって、著作権者が自ら積極的にライセンスを設定することの重要性を感じるようになった。

 意図を持ってライセンスを公表された、優れた作品が過半数を超えれば、おそらく無恥で強欲な業界団体や役人がいらぬお世話をできる場面が減ってよろしいように思う。そうなっていくような良い例を自分も作れる方になれたら、良いと考えるようになった。