椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

檻の中の蜻蛉

 子供たちを近所で遊ばせていたら、鉄枠のはまった排水溝の中に、大きなトンボが3匹もいるのに気が付いた。胴の部分が目立つ黄色になっている。

 見ていると、時々ばたばたと外に出ようとする素振りも見せるのだが、微妙に鉄枠の大きさが邪魔になって、外に出れないように見える。なんでこんなところに入ったのだろうかと鉄枠を外してみると、コンクリート製の壁にヤゴの抜け殻があって、この中で羽化したものらしい。

 ということはトンボになって一度も鉄枠の外に出ていないわけで、いつ羽化したのか分からないがどうも外に出るという「概念」が分からないらしい。鉄枠を挙げても、すぐに三匹とも飛んでいかないのである。夕方にならないと活動しないトンボもいるそうだが、どうもそういう習性から外に出ないのではない気がした。なんか、人間と同じだ。

 まず、一匹がばたばたしだしたタイミングで再度鉄枠を上げてみると、一匹が外に飛び出した。もう一匹は、私が手で追って促すと、やっと外に飛び出た。

 最後の一匹はそうしている間に水面まで弱弱しく落ちてしまっていた。本格的に腹が減って動けない、というところなのだろうか。

 水が汚くなかったので、排水溝に頭を突っ込んで三匹目をつまみ出すと、側の壁に止まった。たまたまそれを見ていた近所の女の子が捕まえようとすると、やっと空に飛び去った。

 餌を捕らえるだけの余力があり、鳥についばまれたりしなければ、その後夕方の羽虫を大量に捕らえて元気を取り戻したはずだが、どうだろうか。

 あとでトンボの種類を同定しようとした。オグマサナエという種が黄色い色を胴体に持っているが、黒い部分が三匹とももっとすくなかった気がするので、また違うだろうか。

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