赤ちゃんポスト

 熊本の慈恵病院という総合病院が、育てきれなくなった赤ちゃんを託すことができる「こうのとりのゆりかご」(いわゆる「赤ちゃんポスト」)を設置申請し、今月中には認可される見通しということで、テレビで内閣総理大臣が不満を記者に言っているのを見た。ざっと見すると、政府与党に属する政治屋は反対の立場であるようだ。主張が一貫していてなかなかよろしい。

 柳澤厚生労働大臣が税金を納め戦場に行ってくれる人間を機械的に増やしてくれることを公言し、松岡農林水産大臣の経費水増しについては強弁を許す。それが通るなら自分らも税務署に同じこと言ってやるよ、ぐらいおもっているひとは多いはずだ。

 全体の7割くらいは働いて、できるだけ多くの税金を納めて、保守的な道徳観念を遵守して慎ましやかにやっといて欲しい、ただ自分たちは別である、という主張だ。

 勿論そんなことは表立って言わず、生温く言い抜けるだろうが、このまま国政選挙まで首尾一貫を続けて、どんな結果になるのか確認させてほしいとおもう。