都知事選のマニフェストチェック(1)とおまけ

 時間が無いながらも、各候補の政策綱領の拾い読みを始めた。今までチェックしていた論点は、築地市場移転、新銀行東京がある。今日は築地市場移転について拾い読みした。

築地市場移転問題

 一番明確に反対を打ち出しているのは吉田万三氏。環境についての項目の中で






「都民の台所」といわれる築地市場を、環境基準をはるかに超える有害物質で汚染されている豊洲地区へ移転させようとしている計画は見直します。


 現実的に解決できるための遊びを持たせた記述が浅野史郎氏。冒頭の総論的な記述でのオリンピック誘致についての部分で。






 環状道路整備、築地市場移転の問題は多くの都民が反対しています。私は、都民が賛同できないのであれば、オリンピックは中止すべきと考えます。

 これは各論でも同様に記されている。


 黒川紀章氏は情緒的な記述のみ。






② 築地・月島の下町の生活と伝統を守るため、築地市場移転を中止します。


 石原慎太郎氏は反対方向に情緒的な文章。基本的に方針が書かれた文章で、数値目標などがほとんどない。築地市場移転について直接触れた箇所はなく、オリンピック招致について書かれているところがあるが、下記文章(表題部分)は「都と都民」が主語で、国際化や文化発信をやる、ということ? 非常に読みづらい文章。詰め込もうとした割に、中身がない。






 東京オリンピックで、都民と次世代の国際化や東京から世界に向けた文化の発信を推進します

(以下オリンピックについてのみなので、略)


 ドクター中松氏は書かれていることが突飛で、「築地」という単語が一箇所だけ出てくるのだけれど、何のことか理解できないので、予想通りながら素通り。

外山恒一氏の過激なスタイルで常識を語っている

 それはそれとして、今日ネットを騒がせていたのが外山恒一氏のテレビ政見放送。政見放送ということはNHK? NHKはYoutubeに厳しいし、公職選挙法すれすれなので見れないかとおもったら、まだ上っていて帰宅後見れた。(政見放送は別にNHKだけじゃないらしいと書いてから気づいた。2007.03.27追記)


 どうおもったかというと、アナーキーなアジテートは脇に置いて、「多数派が選挙に勝つに決まっている」「改革など多数派のための改革であって、少数派には何の意味もない」などは、まっとうな意見だとおもいながら聞いていた。石原慎太郎氏にしても、業界団体から宗教団体から右翼団体まで、いろいろ支援団体をお持ちのようだ。

 公然の秘密(でもないか)を声をあげて言うということが異端に見えているのか、スタイルが異端に見えているのか、はてさて。投票を呼びかける爽やかで暢気なポスターとは別の意味で選挙に注目を集めることになっている。