「おふくろさん」論争についての雑感

「おふくろさん」の作詞をされた川内康範さんが、このうたの冒頭に相談なしに歌詞が付け加えられているとして森進一さんに抗議している、というニュースを見て、最初は松本零士さんから槙原敬之さんへの抗議みたいな話かと思ったが、川内康範という方がどういう人物か調べたら、違うような気がした。


川内康範 - Wikipedia


 この方は作詞家というのはごく一面であって、脚本家であって、作家であって、政治活動家であって、政治評論家であって、多様な側面があるらしい。最初、著作権について過剰に権利を要求するような考えの持ち主かと連想したが、JASRACに肩入れするような部分はちっとも見当たらない。

 一方で、「反米嫌日戦線」にて川内さんのインタビュー記事が「週刊実話」に掲載されている、ということを知った。インタビューはその後も連載されていて、後の号を私も読んだが、人間とはこうあるべき、社会とはこうあるべき、というものは確固とした考えで持っておられるようには見える。


「これがオレの遺言だ! 川内康範」(反米嫌日戦線「狼」(一輝まんだら))


 結局、我々から見えないところで、川内さんから森進一さんには義や礼に欠けると思われるところがあって、最近何かでスイッチが入ってしまった、ということのような気がして、著作権には関係なかろうと、調べるのを終えた。