グリーン車に乗ると

 法事で一家で実家のある須佐へ移動。新幹線での移動だが、指定席をとっていなかったところ席が喫煙席しか取れず、やむなくグリーン車に席を取った。私の判断ミスで、家内には注意されたが、こんなことでもないとグリーン車なんか乗れないし、と言ってくれた。

 更に家内は「グリーン車だから、有名人とか乗ってないかな」などと言う。なんぼなんでもねぇ、と思い、品川を列車が出てしばらくしたとき、車掌さんを呼び止めて話をしているひとを見て、眼を瞠った。

甲斐よしひろさんだ!)

 ちなみに私は甲斐さんの曲では、「漂泊者(アウトロー)」が好きだ。

 帰ってきた家内に教えると、「握手してもらおうかな」というけど、その割りにそんなにファンでもないというので、止めときなさい! ということになった。

 品川から新山口まで、4時間半以上かかる。今回、グリーン車ということで使える空間が広かったが、その分子供たちはじっとしていず、私は怒りっ放しだった。やはり4歳児と2歳児には、新幹線での移動は長すぎるか。新大阪を過ぎるとどんどん乗客が減っていき、更に広く使えるようになったが。

 降りる時、家内は握手はあきらめて、窓の外から長男に手を振らせてみようとおもったらしい。その瞬間、私はゴミが風に飛ばされそうになったのを抑えて眼を離してしまった。この時、長男はキャリーバックの上に腰掛けていた。この体制でキャリーバックにまたがって親にゴロゴロ引いてもらったりする訳だが、この時キャリーバックごと真後ろにすっころんでしまった。

 ということで手を振るどころでないインパクトを新山口駅のホームに残し、大泣きすることになったとさ。家内の方のおじいちゃんとおばあちゃんが自動車で迎えにきてくれていたが、しばらく長男は機嫌が悪かった。眠かったらしい。