それが現れた

 昨日寝る前にリビングに入って電気を点けたら、テレビからソファーに向かって黒いものがすーっと走った。

 ソファーを動かしたりして追いかけたら、やはりゴキブリ。ちょっと小さいのでまだ子供だろうか。ベランダの窓のサッシの隙間の、新聞紙を丸めたのが届かないところに逃げ込んだかとおもうと、外に逃げてしまった。

 実は数日前、家内が「ゴミばこ(「はこ」といっても我が家のはスチールラックにビニール袋をぶら下げるタイプのもの)の下を黒いのが走っていったんやけど、あぶらむしやろうか」という話をしていたが、間違いなかったらしい。

 住んでいるマンションは比較的新しいのだが、以外と廊下でたまにゴキブリを見かける。といって不潔にしている訳ではなく、むしろよくこれだけ普段からちゃんと共用部分を掃除して頂けるものだと感心するくらいなのだが、どうもこの辺りも結構林が残っている場所が散在していて、そこに住んでいるのではないかと思われる。当然、隙をみて屋内にも入ってくる訳である。

 今日は普段の仕事場とは別の場所で作業をする日で、その帰りに大森駅前のドラッグストアで金鳥の「ゴキブリキャッチャー」というのを買ってきた。そんなにたくさんいらないのだが、どこに行っても5つ入りが2箱セットになって売っている。498円だかで、アースの「ゴキブリホイホイ」はもうちょっと高い。

 独身時代、大阪の森之宮の公団住宅に一人住まいを始めた時、最初にゴキブリホイホイを買って来てあちこちに設置した。それが当たって、卵を持ったメスのチャバネゴキブリを3匹退治し、以後ほとんどゴキブリを見なかった経験があった。それ以来、「コンバット」みたいに巣ごと退治るというタイプより昔ながらのとりもちタイプを良く使う。

 ただこれは他の虫がかかってしまうことがあるのが難点で、蜘蛛がかかるとよろしくない。私は昔から母親に「蜘蛛は神様だから、大事にしなさい」と教えられて育ち、今は自分の子供たちにそう言っている。それでも実績のある、このタイプの商品を買ってしまった。

 子供たちが寝てから、冷蔵庫の横、テレビの横、洗濯機の横の三箇所に設置した。設置してみて改めて、一人暮らしの時と違って、子供が悪戯しないかということが凄く気になった。特に次男はまだ聞き分けが充分でないので、餌を口にでもしてしまったら大変。なるべく奥に設置したが、ちょっかいを出すようならすぐに引っ込めてしまおうとおもう。