馬込北野神社の秋祭り

 昨日、近所の「石坂理容店」という床屋さんに行った。初めて行ったので、あれこれ世間話をしていると、先代からやっているお店で昭和十年創業という。普通のまちの床屋さんだが、できた頃の風景は全く違っていたに違いない。丁寧律儀に頭を刈って下さった。

 子供が居るという話をすると、「この週末はこの地区は秋祭りだからね。山車に子供がついていったら、お菓子がもらえるから、連れて行くといいよ。親はみんなくたびれるんだけどね」という話になった。馬込は現在の行政区域とは別に旧町名から残っているらしい町名単位に自治が行われているようで、うちのマンションがある地区は神社の名前と同じ北野町、となるはずである。すぐ隣は平張町という名前が掲示板や消防団の看板から見て取れる。

 秋祭りというのはこの北野神社のことかと思ったら、南馬込のこの辺りの総鎮守がバス通り沿いの八幡神社で、他の神社もそれに倣うのだそうだ。そういえば、スーパーマーケット「キタムラ」に行く途中にある熊野神社も同じくお祭りだと聞いていた。(余談だが、最近購入した『ビジュアル馬込文士村』(ハーツ&マインズ社)には、臼田坂上辺りに住んでいた三島由紀夫さんが「熊野神社」のお神輿を威勢のいい格好で担いでいる写真が出ている。もしかして馬込の熊野神社の秋祭りかもしれない)

 今日は夜勤明けで、昼食を採ってから次男と昼寝をし、起きてから祭りをのぞきにいった。最初4時くらいに行ったらまだ準備中だったので、寸志をご奉納だけして一旦帰り、6時過ぎに改めて行った。子供たちは祭りは甚兵衛を着るものとおもっているらしく、自分らで着替えている。

 昨年は家内と子供たちは須佐に帰郷していたのでひとりで来ていた。そのときにも書いたが、テキヤさんがお店を出すようなお祭りと違い、地元のかたで運営しているお祭りなので屋台ものもが安い。フランクフルトソーセージ1本100円に、焼きとうもろこし1本丸まるが200円。家内と次男はとうもろこしが大好物で、私もひとくち食べさせてもらったが、ものすごく甘いとうきびだった。足りないので並んで1本買い足す。

 山車や神輿は、北野神社は明日10時からだそうである。