長男の便秘

 子供たちが風邪をひいては治り、ひいては治りしているのだが、今椋家の懸案は掲題の通り、長男の便秘である。

 というのも、長男は野菜が嫌いだったりして割りと好き嫌いがあるくせに便通は安定していたのだが、一昨日までの数日、ウンチが出ない状態が続いていた。1日1回出たと思って親がチェックすると、丸くて硬い感じの便がころっと、出ているだけだったりする。

 先週の土曜日、中耳炎が出ていたこともあって耳鼻科に私が連れて行き(こちらは治っているとのことだった)、帰りに小児科にも寄って便秘のことを相談しにいった。医師はお腹を触って確かに便が溜まってますね、と診断のうえ、「マルツエキス」という麦芽糖からできた薬が薬局で買えるので、それを試してみては、と言われた。それでも便通が無いようなら、小児用の浣腸を買って入れて下さい、ということだった。

 これを受けてその日の午後、私が桜並木通りの「セイジョー」に行ってマルツエキス(和光堂の商品名らしい)を購入した。ただ、まだ中耳炎の薬が残っていたので、飲みあわせを確認すべきだったのに忘れており、家内が薬剤の知識がある友人に電話をし、聞いてみることになった。

 友人は留守だったのだが、内科医であるご主人が電話に出られたので相談したところ、帰って来た言葉が先の医師とは違っていた。「子供の便秘なら、まず浣腸を実施すべきです。いかに穏やかな薬とはいえ、下剤を先に勧めるとは、それは本当に小児科医さんですか?」と誠に手厳しかった。

 結果「マルツエキス」はセイジョーに返品し、代わりに1歳から6歳の幼児用のイチジク浣腸を買って帰り、その日の晩家内が浣腸を入れ、いくらか便が出た。未確認ながら(本人が流してしまった)翌日にはウンチが出た、らしい。

 以上がうちの便秘騒動の経緯なのだが、ここからが不思議なのだが、私が昨日から便秘気味なのである。私はお腹を下すことはしばしばあるのだが、便秘など滅多にない。それが長男を追っかけるように便通に苦心するようになってしまった。そういう症状の同じ風邪(あんまり聞いたことないが)をひいたのか、親子でそんな同時性が現れることがあるのか、よく分からないが、とりあえず私は浣腸を免れるべく、苦心しているところである。