レイテ

 レイテ島の大規模地滑りのニュースを見て数日後、ネットを見て回る時間があったのでブログや情報源などを見て回っていた。少し時間ができたからこその行動といえる。

 複数のブログで言及されていたのは、ニュースへの露出の少なさ。そして、地滑りの遠因は樹木の過伐採にあり、伐採された木は日本にも輸出されたのでは? という指摘も散見した。税関のホームページを見ると貿易統計が検索できるページが容易されており、不慣れながら木材に関する情報を検索してみると、日本のフィリピンからの木材に分類されるものの輸入は多い方であるらしいことは見て取れた。ただし、それがレイテ島の木の伐採に直結した話かどうかは分からず、どうもそういう単純な状況ではないように思われる。

 私も強くおもうのは、いかにトリノオリンピックの真っ最中であろうと、民主党が国会で詰まらない失策をやらかそうとも、ライブドア社に対する捜査が進んでいようとも、この大災害についてもっとしっかり報じられていいのではなかろうか、ということにやはりなる。

 見させていただいたブログのなかで印象的なものを2点、ここにクリップしておきたい。ひとつは「白野慎也のフィリピン・サリサリ・トーク」。上記とは違う観点での不満なのだが、災害や事件などの時だけ取り上げるのはおかしい、というのは、実際に報道から仕事の依頼を受けておられるという立場からは肯ける意見である。→「レイテ島地すべり災害に思う〜日本のフィリピン関連報道はやはりどうかしてるぞ!!

 もうひとつは「フィリピン ぴんから」、フィリピンに在住の方の書き始められたばかりのブログの文章だが、「大災害とマスコミ」を読まれたい。私はこれを読んでいて、昔村上春樹さんがなにかでヨーロッパのどこだったか在住されている場所と日本とを比較して「日本は正常なようにみえるけど、まともじゃない」ということを書かれていたことを思い出した。

 マスメディアに対する文句はこれくらいにして、では自分に何ができるかということだ。国内でもボランティアなどなかなかできない私なので、海外での災害についてできることは更に限られている。Yahoo!の「レイテ島地滑り」のトピックには募金先がまとめられていて、その中のひとつであるAMDAのサイトには救助活動のレポートもアップされている。私も募金する予定だし、なるべく多くのひとが災害に目を向けてほしいとおもう。大きな災害や戦争が続くと私たちの心も麻痺してくるが、現場に近づく気持ちだけでもあれば少しは違うのではないか。

(AMDAの募金振込先を転載)
郵便振替
口座番号 01250-2-40709
口座名  AMDA
通信欄に「レイテ島」と明記