秋葉原、ときどき谷中

 普段このブログは自宅のDELL製ノートパソコンで書いている。このパーソナル・コンピュータは使い始めて2年以上経つが、半年前に限界が見え始めた。長い間立ち上げていたり、重たいソフトを動かしていると、オーバーヒートするらしく「ボスン」と電源が落ちるのである。もうすぐ次の端末に移る予定だが。

 一昨日、あるエントリーを半分くらい書き進めていて、やばいかな、と思っていた矢先に「ボスン」と落ちてしまい、その書きかけはあきらめてしまった。以下はそのあとで書こうとしていたことどもを、2日後に書いているものである。

 成人の日であるこの日、午前中は仕事場に出ていた。お昼2時過ぎにあがったが、IXY(デジタルカメラ)のバッテリーに寿命が来ていたので、うち(大森)と反対、秋葉原のヨドバシカメラに寄り道をした。その前に大井町の「江戸一」で遅い昼食に味噌つけ麺を食す。チープな感じの店だが、量もあって食べ応えあった。食べている途中に蝿に耳にとまられたのが余計だったが。

 予定通りカメラのバッテリーと、あとプリンタの黒のカートリッジを買い、iPod with Video に感心してからヨドバシを出る。まだ明るかったので、山手線で日暮里まで行き、谷中のまちを少し歩いてみた。

谷根千」という呼び方は雑誌などで耳にし、どんな感じだろうとおもっての行動である。年末、年賀状用の写真を撮ろうと本郷(東京大学の赤門近くで撮った写真を採用した)に行ったが、そのもう少し北だと行ってみてはじめて知った。

 日暮里の駅を西側に出て、坂を下って谷中銀座を歩いたのだが、もう観光地になっているんだな、と感心した。何しろ駅に近いところには1000円で乗れる人力車が居たりする。商店街の店々を見ると、デザインは様々だがどの店も木製の看板を掲げていて、店によっては江戸の下町の風景を切り絵にしたのを掲げていたりして、誠に風景がよい。それでいて近所のひとが夕食を買いに寄る商店街である。わざわざ行くくらいかどうか分からないが、折角京浜東北線一本でいけるのだから、と思えばまた行きたいかな、と思った。

 あと、ちょっと商店街からはずれたところも暗くなるまで歩いたが、この辺りは寺が多い。寺だけれど、煉瓦づくりの塀だったり、都内なのにちょっと寂れていたり、捕物帳小説の一節だったり、江戸川乱歩の小説だったりは、こういう風景から生まれるのかな、と実感を得ながら歩いていた。