PRIDEにみる先輩後輩

 あけましておめでとうございます。先だってのエントリーで書いているのですが、市大合気道部的に。

 年明けの合気道部は、昔と変わっていなければ大学の道場開き(大掃除)と京都大での国公立大戦(合同練習)があるはずなのだが、今年も同じだろうか。現役生の方々、ご連絡を乞う。


 一昨日の大晦日に戻るが、正しい格闘技愛好家としてPRIDEをテレビで見ていた。ただ、田舎の困ったところなのだが、須佐では普通にテレビのチャンネルをひねってもPRIDEが映らない。うちの応接間のテレビが見れるように設定しているので、祖母(うちの子供たちの曾祖母)が紅白を見るのと交代でチャンネルを替えて見ていた。紅白歌合戦の方はコブクロやAIKOしゃん、一青っちはおろか、DEPAPEPEまで出ていてサクサカーとしては大変楽しいものでした(DEPAPEPEって今度NHKのTOP RUNNERにも出るんだね)が、まあそれは脇におきまして。

 五味隆典vs.桜井速人を一番楽しみにしていたが、ほぼ全てテレビ観戦できた。五味はチャンスを見つけた瞬間に比喩的に書けばトップギアに入れ、相手にとどめをさすまでそのままいける、という強さが魅力である。目つきの鋭さもよろしい。どうしてこんな揺るがない目つきができるんだろう、という人物がスポーツ選手という広いくくりで何人か居るが(野球におけるイチロー選手とか、水泳における北島康介選手がそうだ)準備ができているかどうかと、精神的な強さと、両方あるという証なのだろうとおもう。

(ここで休憩。昼食後再会)

 結果からいうと五味選手が上になった気を逃さず拳を入れ、立ち上がったあとも桜井選手を休ませることなくノックアウトしてしまった。勝負決したあと、いつも通りにコーナーポストにのぼって客を煽ってみせたのが好ましく思えた。この場合、修斗における先輩にあたる桜井選手を変に気遣ったりしないほうが「らしく」思われる。

 小川直也vs.吉田秀彦も、見てしまった。前からプレス上に載るコメントや吉田選手の顔をみて思っていたのだが、明治大学柔道部の先輩であるらしい小川選手を、吉田選手は格闘技をやる上では見下していたのではないかという気がする。これは先輩後輩という形式上の尊敬の念とは全く別の判断基準で、テレビのキャッチコピーとしては「リングに上がる以上情はない」という言葉が踊っていたがおそらく最初からそんなものは存在しなかったのではないだろうか。

 吉田選手の腕ひしぎに小川はタップせず、レフリーが試合と止めることで吉田選手の勝利が決まった。全日本柔道の無差別で決勝を戦った際、金野選手にひじ固めを喰ったあと激しく眼の付け合いをやった選手としては、その片鱗くらいの結果かもしれない。