コンビニエンス・ストアのごみ 再び
新聞記事ネタ続きだが、河北新報の「コンビニごみ箱“封印” 持ち込み「我慢限界」 仙台」という記事には暗澹とした気分になった。
以前、ゴミについては書いたことがあった。実家の自分の土地にゴミが投棄されるのを見て書いた一連の文章の中のものである。
「コンビニのゴミについて・ローソンさんより」(2003年12月16日(火))
「コンビニエンスストアとごみ(情報のまとめ)」(2003年12月21日(日))
上のほうの文章を再掲してみる。アイデアの元を書き付けようとしているのだが、実際は何もできないで日が過ぎている。
ローソンからはすこし遅れて、メール返信を頂き、本日直接自宅に環境保全の担当のF氏から自宅に電話を頂き、情報を頂けた。
1.ローソンに限らず、コンビニのゴミ箱に捨てられる家庭ゴミは問題になっている。
2.オーナーさんの負担は、
(1)ゴミの収集は、オーナーさんと回収業者さんの直接契約であり、その契約料
(2)回収業者さんに渡すためには、店鋪のある自治体の方針に従って分別しないといけない。
店鋪でゴミを分別しているとしたら、バイトさん2人が1日2時間かけて作業するとして、
2(人)×2(h.)×700(円/時給)×30(日)
と計算して、1ヶ月8万4000円の負担。それ以上に、ごみの分別作業が心理的に負担になることは、想像に固くない。
地元上新田のお祭りの手伝いをしていて、大変なのは後片付けで、特にごみを分別しないと豊中市から来てくれる回収車は持って帰ってくれないので、意地でも手引き通りに分別しないといけないのである。その大変さを経験しているので、毎日続くゴミ分別の負担は金銭だけでなないことがすぐ理解できた。
整理してみると、ゴミの回収について
・県職員さんは道路や河川の不法投棄で
・コンビニエンスストアのオーナーさんは持ち込まれる家庭ゴミで
悩みを抱えており、
・県職員さんが動けば税金がかかる
・コンビニのオーナーさんは分別や回収の費用を負担している
ここに不毛なお金がかかっている。本当はそんな出費が起きないように、ゴミをきちんと捨てるような啓蒙が必要ではあるが、それが100%徹底されることは現実的にはあり得ない。
ならば、困っているひとが補いあうような妙案がないだろうかと考えているが、まだ具体的なとこまで浮かばない。
気になっているのは、コンビニのゴミ箱はまだ大雑把で、燃えるゴミと不燃ゴミを分けて捨てることが出来ないこと。また、コンビニの袋は便利だが、つい一緒くたにゴミを入れて、捨ててしまうこと。その辺りから、何か糸口がつかめないだろうか。
最近も大森駅東口のコンビニエンスストアで、店員さんがゴミの中身をいちどひっくり返して分別しているのを見た。店の前でである。
新聞にはゴミの内容がひどいことが書いてあるが、紙おむつはうちもたくさんゴミとして出るので気持ちは分からなくはない。だが、燃えるゴミは通常週2回あるので、コンビニに捨てるというのはやはりおかしい。猫の死骸に至っては嫌がらせの域であり、捨てたものは正常な感覚の持ち主ではないと思われる。仙台からのレポートだが、他の都市でも同じなのだろうか。もしそうならば、全国レベルで店主さんが声を上げてよいタイミングだと思う。