東馬込の屋敷森

 毎日新聞の曽田拓さん署名の記事で知ったが、国道一号線と環七通りの交差点近くにある屋敷森を伐採して、マンションを建てる計画があるのだそうである。南馬込のうちからほど近い場所の話である。

 地元住民の方から反対の声が上がっているが、野村不動産

  一部を残せるか検討したが難しい。建設後に緑地帯を造ることを考えたい

とコメントしているという。だが、このコメントは1600人もの屋敷森存続を望む署名が集まっている前では不充分だ。何がどう難しいのか、検討経緯を開示する必要がある。緑地帯を作ることを検討するならば、その具体案も提示してどの程度地元のひとたちの意に沿うものか、見極めてから実行に移すべきだ。

 この交差点は二酸化炭素の大気中濃度が日本で一番高い、という調査結果が出いるのだそうだが(その事実もこの記事で知った。恐ろし)、人体に影響を及ぼすほどの空気の悪い場所にマンションを建ててどう販売するつもりなのか。交通の便といった、プラスのことだけ言って売るのだろうか。私も南馬込に割りと最近できたマンションに住んでいるから人のことは言えないのかもしれないが、森が残してあったり、いろいろ配慮されている建物である。

 また、大田区役所も「違法建築ではないから手が出せない」と及び腰のコメントが載せられているが、確か石原慎太郎都知事は「日本ほど大量のコンクリートで地面を固めている国はない、東京だけでも……」ということをテレビの対談で語っておられたのを聞いた記憶がある。的確な先に話を持っていけば、仲裁できるのではないか。しっかりせよと言いたい。

(以下は2005年11月6日朝に加筆)
 その後、このニュースがテレビ(おそらくワイドショーなどだろうか)で大きく取り上げられていたことを知った。そして、木の伐採に反対されている住民の方の言動が反発を買っているらしいことも知った。恐らくそれら住民の方々は年齢が比較的高く、それらネット上の反感を詳しくご存知ではないのではないかと思い、危惧しています。

 特にあざらしサラダさんの文章「△桜の移植ってそんなに大変なのですか?」にコメントを入れておこうとおもいます。