椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

クツワムシ

 18日のエントリーは眠れなかったので起き出して、実家の父のノートブックを借りて書いたのだが、そのあと再度寝床についたら外で蝉が鳴くような声がけたたましくして驚いた。この真夜中に蝉が鳴くかな、とおもったらどうも蝉とは鳴き方が違う。ただ、耳に障るほどうるさい。クツワムシ http://www.pref.shimane.jp/section/keikan_shizen/rdb2/cnt/cnt133b.html だ、と思い当たった。

 私の実家は私が学生の頃だったか、建て替えている。その前は古い建物で、夜には天井裏を鼠が駆け回って困るような家だった。建て替え前、私は帰郷時には庭に面した一番お手洗い寄りの座敷で寝るのを専らとしていた。

 その庭には確か背の低い木(柿の木だったような気がするが、うろ覚え)が生えていて、その根本に毎年クツワムシが住んでいた。クツワムシだから毎年違う個体だろうが、いつも寝るのに邪魔なくらいの声だった。そのくせ、姿を見たことは一度もない。

 おきてどこから声がするのかと探ってみた。今は私は母屋の二階の座敷に寝ている。窓から外をのぞくとどうも、昔クツワムシが住んでいた木のあたりから聞こえてくるようである。

 10年以上、同じ場所にクツワムシは現れているようで、これは違う個体でも同じ一族と考えてよいように思われる。ちょっと歴史を感じるような連綿さだとおもった。住むほうとしては迷惑な一族だが。

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