南馬込をタクシーで走ると

 1月に子供の風邪をもらって以来の熱を出した。一昨日、ふらふらになって仕事場から南馬込に帰った。いつもは大森から帰るところを、都営浅草線の西馬込駅からの方が楽かと思ってそっちのルートを試してみたが、駅につく頃にはふらふらでタクシーで帰ることになった。

 南馬込は大正期から昭和初期にかけて物書きが多く住んだところで、街角のあちこちに縁のある作家についての碑が邪魔にならない大きさにたてられている。「馬込文士村http://club.pep.ne.jp/~nobeta/ というサイトに紹介されているのでそちらが詳しいが、普段自転車で通る道にも三好達治の碑があったりしてちょっと感じ入ってしまう。

「文士村」が存在したころはまだ鄙びた丘陵地帯だったのではなかろうと思うのだが、今は住宅地になっている。住んでいるマンションは特に森を背後に持った静かなところで、その環境で住むことを決めたといってもいいほどである。ただ、今は住宅密集地帯でもあり、しかも道が一方通行を含めて碁盤の目になっていないため、よほど慣れていないとタクシーの運転手さんも正確にたどりついてくれない。

 熱を出しながら帰った時も、初めてのコースだったためドライバーも客も分からずに走ったのでもうちょっとでワンメーターあがってしまうところだった。

 昨日熱は下がっていたが、いちにち寝て今日は復活。朝晩の移動時に雨が止んでくれていたので助かった。