椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

ならまちでのできごと

 週末に奈良に行く用事がありました。帰るとき、興福寺の五重塔の前を通り、すこし奈良町のなかを遠回りして歩いて帰ったのですが、餅飯殿通からすこし路地に入ったところにある古物やさんの前で、自転車に乗ったおじさんが電燈柱(というのかな?)に向かってなにやらやっているのを見かけた。え、捨てチラシをはっているひと?と思いよくよくみると、反対だった。貼られてしまったローン勧誘のチラシを剥がしているのだ。

 たいへんでんなぁ、と声をかけると、貼ってすぐのはね、こつがあってはがれまんねん、時間が経つとあかんけどね、といわれる。ご苦労さんです、というと、いえ、なんちゅうことおまへん、と次の迷惑チラシを見回りに自転車を走らせていってしまわれた。前のカゴにも、「バイ○グラ」と書いてあるチラシが束になって回収してあった。隠居した店舗のご主人か、リタイアしたサラリーマンか、そんな感じの方だった。

 奈良町も町並みが乱れている部分もあって、古い町やが残っていたり、新しいワンルームマンションや家が建ってしまっていたりするのだけれど、こういうひとがいるならまだ救われる気分になる。ちなみに、多分おじさんには剥がされないだろうが、英会話の勧誘のちらし──テレビCMを打っているようなところである──があちこちに貼られていたが、あれは遠慮された方がいいのではないだろうか、地元で一体となってまちなみをつくってほしいものではある。

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